先日「人材確保に効く非正規雇用のキャリアアップ~働き方改革時代の複線型雇用管理~」
というシンポジウムに行ってきました。
人材不足が深刻になる中、多様な人材の確保や働き方制度等を導入し、
優秀な人材の確保や定着を実現するにはどうすればいいか。
その事例紹介を含めたシンポジウムでした。
どうして企業が多様な人材を活かす働き方を実現しなければならないか、
その背景としては、次のような説明がありました。大変興味深かったです。
1.制約社員の増加
近年、共働きの増加、子育てや介護などのために、
仕事と仕事以外のことを両立しながら働く必要がある人が増加しています。
早ければ30代くらいから無制限社員は減少していきます。
2.若年層の地方志向
近年は、男女ともに全国や海外への転勤があるグローバル企業よりも、
地域が限定される企業を好む傾向があるようです。
例えば、新卒者が地方銀行への内定が決まったことによって、
都市銀行の内定を辞退するといった現象も起こっているそうです。
3.正社員以外の社員の量的・質的拡大
このように、男性は皆、無制約社員として残業も転勤も無制限にOK
という時代ではなくなってきました。
そして、多様な事情に対応した制度を準備しておかないと、
これからは、制約があるけど優秀な人材を確保していくことができなくなりそうです。
事例紹介もあり、大変勉強になりました。
ただ、司会の先生も仰ってましたが、
紹介事例の制度をそのまま真似て中小企業に導入していくのは少し難しそうです。
紹介事例を参考に中小企業にあった多様な働き方制度を考えていこうと思います。